アドレス変換

アドレス変換

 ネットワークアドレス変換とは、異なるネットワークのIPアドレスを相互に変換する技術のことです。ネットワークアドレス変換は、主にインターネット上の通信に使用され、異なるネットワーク間での通信を可能にします。

ネットワークアドレス変換には、主に2つの方法があります。

  1. NAT(Network Address Translation) NATは、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する技術のことです。プライベートIPアドレスは、特定のネットワーク内で使用されるIPアドレスであり、グローバルIPアドレスは、インターネット上で使用されるIPアドレスです。NATは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換して、インターネット上で通信ができるようにします。また、グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスに変換して、インターネット上からネットワーク内のデバイスにアクセスできるようにします。
  2. PAT(Port Address Translation) PATは、NATと同様に、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する技術の一種です。ただし、PATは、ポート番号を使用してIPアドレス変換を行うため、より複雑な変換が可能です。具体的には、複数のプライベートIPアドレスを単一のグローバルIPアドレスに変換することができます。また、PATは、インターネット上での通信のセキュリティを高めるために、グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスに逆変換する際に、特定のポート番号のみを許可することができます。

 ネットワークアドレス変換は、インターネット上での通信に欠かせない技術であり、複数のデバイスが単一のグローバルIPアドレスを共有することで、IPアドレスの枯渇を防ぐことができます。ただし、NATやPATを使用することで、通信のパフォーマンスに影響を与えることがあります。