アクセス制御リスト

アクセス制御リスト

 ネットワークにおいて、アクセス制御リスト(ACL)とは、ネットワーク上の通信を制御するための仕組みの一つです。ACLは、ネットワーク上で送信されるパケットに対して、通信の許可や拒否を行うために使用されます。

 ACLは、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器に設定され、送信元や宛先のIPアドレス、ポート番号、プロトコルなどを基準にして、通信の許可や拒否を行います。例えば、特定のIPアドレスからの通信を禁止する場合、そのIPアドレスに対してアクセス制御リストを設定し、通信を拒否することができます。

ACLには、以下のような種類があります。

  1. 標準ACL:送信元のIPアドレスを基準に、通信の許可や拒否を行うACLです。
  2. 拡張ACL:送信元や宛先のIPアドレス、ポート番号、プロトコルなどを基準に、通信の許可や拒否を行うACLです。
  3. VLANACL:VLANごとに、通信の許可や拒否を行うACLです。

 ACLは、ネットワーク上のセキュリティを向上させるために使用されます。特定のIPアドレスやポート番号からの不正なアクセスを防止することができるため、ネットワーク上での攻撃や不正アクセスなどのリスクを低減することができます。また、ACLを用いることで、特定のネットワーク上のトラフィックを優先的に処理することもできます。