Wi-SUN

Wi-SUN

 Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)は、IoT(Internet of Things)デバイスやスマートグリッドなどのセンサーネットワークに使用される無線通信技術です。Wi-SUNは、IEEE 802.15.4g規格に基づいて開発され、周波数帯は、920MHz、2.4GHz、または5GHzです。

 Wi-SUNは、高い信頼性と安定性があり、広い範囲をカバーすることができます。また、メッシュネットワーク機能を備えており、ノード間のデータ伝送が可能です。これにより、複数のノードが繋がっているネットワークにおいても、障害箇所を避けて通信が行われるため、高い信頼性が保たれます。

 Wi-SUNは、スマートグリッドやスマートシティ、産業用IoT、防災システムなどの分野で広く使用されています。例えば、スマートグリッドにおいては、太陽光発電や風力発電などの分散型エネルギー源からの電力の集積制御や、電力メーターのリモート監視・制御などが行われます。

 Wi-SUNは、高いセキュリティ機能を備えています。AES暗号化などの強力な暗号技術が使用されており、不正アクセスやデータ漏洩を防ぎます。

 Wi-SUNは、IoTに適した長距離通信技術であるため、今後ますます注目を集めることが予想されます。しかし、周波数帯が限定されているため、Wi-Fiなどの一般的なネットワークとは異なり、利用可能なエリアが限られています。