WDM

WDM

 WDM(Wavelength Division Multiplexing)は、光通信において複数の波長の光信号を同じ光ファイバーに送信する技術です。WDMは、光ファイバーの帯域幅を最大限に利用することができ、高速な通信速度を実現することができます。

WDMは、以下の2つの方式があります。

  1. 波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)

 WDMの最も基本的な方式であり、光ファイバーに複数の波長の光信号を同時に送信する方式です。複数の波長の光信号を受信する側では、それぞれの波長の光信号を分離するためのデバイスを用いて、個々の光信号を取り出すことができます。

  1. 波長分割多重の拡張方式(Coarse Wavelength Division Multiplexing)

 WDMの一種であり、波長分割多重と同じように複数の波長の光信号を同時に送信するが、波長間隔を広くとることにより、低コストで実現できます。この方式では、波長間隔が広いため、個々の波長の光信号を分離するために必要なデバイスの数を削減することができます。

 WDMは、光ファイバーの帯域幅を最大限に利用することができ、高速な通信速度を実現することができます。WDMを使用することで、従来の光通信システムでは実現できなかった高速通信を実現することができ、インターネットやネットワークの高速化に貢献しています。