VXLAN

VXLAN

 VXLAN (Virtual Extensible LAN) は、仮想化された環境での仮想ネットワークの構築に使用される技術の一つです。従来のVLANと同様に、異なる物理的なネットワーク上にある複数の仮想ネットワークを作成することができますが、VXLANはより大規模なネットワークに対応できます。

 VXLANは、16ビットのID(VXLAN Network Identifier、VNI)を使用して、異なるネットワークセグメント間で通信を分離します。VXLANパケットは、オリジナルのパケットをカプセル化して送信され、外側のパケットにVXLANヘッダーが追加されます。VXLANヘッダーには、VNI、送信元と宛先のVTEP(VXLAN Tunnel Endpoint)のIPアドレスが含まれます。VTEPは、VXLANを使用して通信する2つの異なるネットワークセグメントを接続するデバイスです。

 VXLANは、仮想マシン間での通信や、異なるデータセンター間での通信など、大規模なデータセンターネットワークで使用されることが多いです。VXLANを使用することで、物理的なネットワークの制約から解放され、仮想ネットワークをより柔軟に構成できます。ただし、VXLANを実装するには、VXLANをサポートするスイッチやルーター、サーバーなどのネットワーク機器が必要になる場合があります。