VEPA

VEPA

 VEPA(Virtual Ethernet Port Aggregator)は、仮想ネットワーク環境において、物理ネットワークと仮想ネットワークを接続するための技術です。VEPAは、物理スイッチ上でのネットワーク分離やセキュリティ機能を仮想ネットワークに拡張するために使用されます。

 VEPAは、物理スイッチに接続された仮想マシンの仮想ネットワークアダプターを物理ポートに割り当て、物理スイッチに送信されるトラフィックを仮想スイッチに送信します。これにより、物理スイッチは仮想スイッチに接続された仮想マシンのトラフィックを制御することができます。また、仮想マシン同士の通信は、仮想スイッチ上で処理され、物理スイッチ上には表示されません。

 VEPAは、トラフィックの転送やセキュリティ機能の実行などを物理スイッチに委譲することで、仮想スイッチの処理負荷を軽減し、効率的なネットワーク環境を実現します。また、VEPAは、物理スイッチ上でのネットワークセグメンテーションや仮想マシンの仮想ポートの集約機能を提供することで、柔軟なネットワーク環境を実現します。

 VEPAは、仮想ネットワーク環境を提供するOpen vSwitchなどのオープンソースソフトウェアや、一部のネットワークベンダーの製品で使用されています。VEPAは、物理ネットワークと仮想ネットワークを効率的に接続し、セキュリティ機能を拡張することができるため、仮想化環境やクラウド環境などで広く利用されています。