UTPケーブル

UTPケーブル

UTPケーブル(Unshielded Twisted Pair cable)は、通信用のケーブルの一種であり、主にイーサネットなどのネットワーク機器の接続に使用されます。UTPケーブルは、2本の銅線が撚り合わされている構造を持ちます。この銅線は絶縁材で覆われており、外側にはプラスチックやポリ塩化ビニルなどの被覆が施されています。

UTPケーブルには、カテゴリー5(Cat5)、カテゴリー5e(Cat5e)、カテゴリー6(Cat6)などの規格があります。これらの規格には、ケーブル内部の構造や信号の伝送特性、伝送速度などが規定されています。

UTPケーブルは、その撚り合わせ構造によって、電磁波の影響を受けにくいという特徴があります。また、スクリーンシールドがないため、コストが低く、柔軟性が高いという利点もあります。ただし、長距離の伝送や高速通信には向いていない場合があります。そのため、高速通信を行う場合には、より高性能なケーブルが必要となる場合があります。

UTPクロスケーブル

 UTPクロスケーブルは、ネットワーク機器同士を接続するためのケーブルの一種です。UTPとは「Unshielded Twisted Pair」の略で、非シールドのツイストペアケーブルを指します。クロスケーブルは、通常のストレートケーブルとは異なり、ケーブルの両端の配線パターンが交差しているため、同じ種類の機器同士を接続する場合に使用されます。

具体的には、UTPクロスケーブルは、以下のような場合に使用されます。

  • コンピュータ同士を直接接続する場合
  • ルータとスイッチを接続する場合
  • ハブとハブを接続する場合

これらの場合には、ストレートケーブルを使用すると通信ができないため、UTPクロスケーブルが必要になります。

 UTPクロスケーブルは、通常のUTPケーブルと同じく、8本の線がペアになっています。配線パターンは、T568AまたはT568Bのどちらかが使用されますが、両方の端末で同じパターンが使われる必要があります。また、UTPクロスケーブルは、CAT5eやCAT6などのカテゴリ規格に準拠している必要があります。

 UTPクロスケーブルは、通常のストレートケーブルと比べて使用頻度が低いため、必要な場合には専門店やオンラインショップなどで購入する必要があります。