Southbound API

Southbound API

 Southbound APIは、ネットワークシステムの下位層のデバイスやリソースを制御するために使用されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)です。Southbound APIは、上位のネットワーク管理アプリケーションが、下位層のデバイスやリソースにアクセスして管理するための手段を提供します。

 Southbound APIは、ネットワークの下位層のプロトコルスタックを制御するために使用されます。これらのプロトコルスタックは、通常、OpenFlow、NETCONF、RESTCONF、SNMP、CLIなどのプロトコルで制御されます。Southbound APIは、これらのプロトコルを使用して、ネットワークの下位層のデバイスやリソースを制御することができます。

 例えば、OpenFlowは、SDN(Software Defined Networking)環境でSouthbound APIとして使用されます。OpenFlowコントローラは、ネットワーク上のOpenFlowスイッチを制御するためにOpenFlowプロトコルを使用します。SDNコントローラがOpenFlowコントローラに指示を送信すると、OpenFlowスイッチは指示に従ってパケットを処理します。

 また、NETCONFやRESTCONFなどのSouthbound APIは、ネットワーク機器の設定や状態を管理するために使用されます。これらのAPIを使用することで、ネットワーク管理者は、ネットワーク機器の設定を変更したり、ネットワーク機器の状態を監視したりすることができます。

 Southbound APIは、上位層のアプリケーションがネットワークの下位層のデバイスやリソースを効果的に制御するために必要なものです。また、Southbound APIは、ネットワークの自動化やプログラマブルネットワークなどの新しいネットワークアーキテクチャの実現に不可欠な技術です。