RPO

RPO

 RPO (Recovery Point Objective)とは、災害復旧計画において、システム障害や災害などの発生時に、復旧する際に目指すべきデータ復旧の目標です。

 具体的には、ある一定の時間(例えば、1日、1時間、10分など)以内にシステムを復旧することができるように、その時点までにバックアップされたデータの復元を目指すことになります。

 RPOは、復旧目標時間(RTO: Recovery Time Objective)とともに、災害復旧計画の中で重要な要素となります。復旧目標時間と異なり、RPOは、災害が発生した時点からバックアップされたデータの時間的な間隔を示しています。つまり、RPOは、災害発生時点のデータ損失量を表しています。

 例えば、ある企業が毎日夜間にバックアップを取得している場合、その企業のRPOは1日になります。つまり、災害が発生した場合には、前日までのデータの復元が目標となります。

 RPOは、企業や組織にとって、重要なデータやシステムの復旧目標を明確にすることで、災害復旧計画の策定や復旧作業の効率化に役立ちます。