RIP2

RIP2

 RIP2(Routing Information Protocol version 2)は、RIP(Routing Information Protocol)の改良版であり、IPv6にも対応しています。

 RIP2は、RIPと同様に距離ベクトル型ルーティングプロトコルであり、ホップ数をメトリックとして使用します。ただし、RIP2は、RIPと比較して以下のような改良が行われています。

  1. サポートするネットワークの拡張 RIP2は、RIPよりも多くのネットワークプロトコルをサポートしています。RIP2は、IP、IPX、AppleTalkなど、様々なプロトコルをサポートしています。
  2. サポートするサブネットの拡張 RIP2は、RIPと比較して、サブネットのサポートが向上しています。RIPでは、サブネットマスクが設定されている場合でも、ネットワークアドレスしかルーティング情報に含まれませんでしたが、RIP2では、サブネットマスクもルーティング情報に含まれます。
  3. セキュリティの向上 RIP2では、認証機能が追加されました。RIPでは、ルーティングテーブルの更新が容易になるため、不正な情報が混入する可能性がありましたが、RIP2では、ルーター間の通信に認証機能が追加されたため、不正なルーティング情報の混入を防ぐことができます。

 RIP2は、RIPと同様に簡単に設定できるため、小規模なネットワークに適しています。しかし、RIP2は、RIPと同様にメトリックとしてホップ数を使用するため、大規模なネットワークには向いていません。また、最適な経路が見つかるまでの時間が長いため、リアルタイムなトラフィック制御には不向きです。