RIP

RIP

 RIPとは、Routing Information Protocolの略称で、IPv4ネットワークにおける動的ルーティングプロトコルの一つです。

 RIPは、ネットワーク内のルーター同士がルーティングテーブルの情報を交換し、最適な経路を決定するためのプロトコルです。RIPは、ホップ数をメトリックとして用いて経路を評価し、ルートの情報を交換することで、最適な経路を決定します。

 RIPは、UDPプロトコルを利用して、ルーター同士が情報を交換します。RIPでは、定期的にルーティング情報を送信する「更新メッセージ」を送信し、隣接するルーター同士がお互いのルーティングテーブルを更新することで、経路の情報を最新の状態に保ちます。

 RIPの最大の特徴は、簡単であることです。設定が容易で、管理が簡単なため、小規模なネットワークや初期のインターネットのルーティングに広く使われてきました。ただし、RIPは、ホップ数が15ホップを超えると正常に動作しなくなるという欠点があります。また、更新頻度が高いため、大規模ネットワークにおいては、トラフィックが増大し、遅延を引き起こす可能性があります。

 最近では、より高度なルーティングプロトコルであるOSPFやBGPなどが普及し、RIPはあまり使われなくなっています。