RFC

RFC

　RFCとは、「Request for Comments」の略称で、インターネットに関連する標準化や技術仕様、プロトコル、アルゴリズム、ツールなどについて、技術者や研究者が意見や提言を交換するためのドキュメントです。

　RFCは、最初はARPANET（Advanced Research Projects Agency Network）の標準化作業のために開発されました。現在では、インターネット技術の標準化や発展に欠かせないものとなっており、各種プロトコルの規格化や仕様書の策定、新しい技術の提唱や評価、インターネットセキュリティに関する情報の提供などに用いられています。

　RFCは、技術者や研究者が提案する内容が審査を経て採用されることで、国際的な標準仕様として認定されます。RFCの採用過程は、RFCを提出し、レビューを受け、変更提案を受け、最終的な承認を得るプロセスを経ています。承認されたRFCは、インターネット技術に関する文書として公表され、一般に利用されるようになります。

　RFCは、技術者や研究者が共同で作成するため、国際的な標準仕様としての信頼性が高く、インターネット技術の発展に大きな役割を果たしています。RFCは、インターネット技術を研究、開発、普及するための貴重な情報源であり、インターネットを支える技術の進化に不可欠な存在です。