PASVコマンド
PASVコマンド
PASV(Passive)は、FTP(File Transfer Protocol)におけるコマンドの1つで、データ転送に使用されるポート番号をクライアントからサーバーに指示するために使用されます。
FTPクライアントは、PASVコマンドをサーバーに送信することで、データ転送に使用するポート番号をサーバーに要求します。サーバーは、データ転送に使用するポート番号を返信します。PASVモードは、FTPサーバーがファイアウォールの背後にある場合や、FTPクライアントがNAT(Network Address Translation)を使用している場合に特に便利です。
以下は、PASVモードがどのように機能するかの簡単な説明です。
- クライアントがPASVコマンドをサーバーに送信します。
- サーバーは、使用可能なポートを見つけ、そのポートを開き、クライアントにそのポート番号を返信します。
- クライアントは、データ転送に使用する新しいポートに接続し、データ転送を開始します。
PASVコマンドを使用することにより、FTPクライアントはファイアウォールを通過し、データ転送を開始することができます。また、PASVモードを使用することで、FTPサーバーが動的なIPアドレスを使用している場合でも、データ転送を正常に行うことができます。
ただし、PASVモードは、悪意のある攻撃者が中間者攻撃を行う可能性があるため、セキュリティ上の問題があります。そのため、FTPセキュリティに関する最新の推奨事項を常に確認することが重要です。