PAP

PAP

 PAP(Password Authentication Protocol)は、ネットワーク接続時に認証情報を確認するために使用されるプロトコルの一つです。

 PAPは、PPP(Point-to-Point Protocol)を使用する際に、通信相手が正しいユーザー名とパスワードを提供しているかを確認するために使用されます。PAPによって、ユーザー名とパスワードが認証されると、PPPによる通信が開始されます。通常、ネットワークサービスプロバイダーによって使用されます。

 PAPは、認証情報が暗号化されていないため、セキュリティ上の脆弱性があります。そのため、より安全なプロトコルであるCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)やEAP(Extensible Authentication Protocol)が広く使用されています。これらのプロトコルでは、パスワード情報が暗号化されているため、より高いセキュリティが実現されています。

 ただし、PAPは比較的シンプルなプロトコルであるため、特定のシステムでしか使用されないような特殊な環境や、暗号化処理が不要な環境などで使用されることがあります。