PAC(Proxy Auto-config)

PAC(Proxy Auto-config)

PAC(Proxy Auto-config)は、Webブラウザがプロキシサーバーを自動的に設定するための標準規格の一つです。

 PACは、WebブラウザがWebサイトにアクセスする際に、どのプロキシサーバーを使用するかを決定するために使用されます。PACファイルには、ネットワーク環境に応じて、どのプロキシサーバーを利用すべきかを判断するためのルールが定義されています。

 PACファイルは、JavaScriptで書かれたテキストファイルで、Webブラウザからアクセス可能なWebサーバー上に配置されます。Webブラウザは、PACファイルのURLを取得し、その中に記述されたルールに基づいて、適切なプロキシサーバーを選択します。

 PACファイルを使用することによって、大規模なネットワーク環境でプロキシサーバーを設定する場合に、手動で設定する手間を省くことができます。また、異なる場所にある複数のプロキシサーバーを自動的に切り替えることも可能です。

 PACファイルは、Webブラウザだけでなく、他のネットワークアプリケーションにも使用することができます。ただし、PACファイルにはJavaScriptが含まれるため、セキュリティ上のリスクがある場合があります。したがって、PACファイルを使用する場合は、信頼できるWebサーバーから提供されるファイルを使用することが重要です。