OSPF仮想リンク
OSPF仮想リンク
OSPF(Open Shortest Path First)は、ルーティングプロトコルの1つで、階層型のネットワークにおいて、最短経路優先アルゴリズムを使用して、パケットの転送経路を選択することができます。 OSPFは、リンクステート型のルーティングプロトコルであり、ネットワーク内の全てのルーターが同じ情報を持つようになっており、ルーター間で情報交換を行います。
OSPFにおける仮想リンクは、2つの非隣接ルーター間にOSPF接続を確立することができます。これにより、距離が遠い2つのルーターでも、直接的に接続されているかのように見えます。 仮想リンクは、一般的に、2つの分離された部分のネットワークを結合するために使用されます。仮想リンクは、物理的なリンクが存在しない場合や、物理的なリンクを持っているが、同じエリアに接続されていない場合に使用されます。
仮想リンクを設定するには、次の手順を実行する必要があります。
- 仮想リンクを確立する2つのルーターのIDを特定します。
- OSPF構成で、仮想リンクを構成するためのコマンドを入力します。
- 2つのルーターで、同じ仮想リンク構成コマンドを入力します。
OSPF仮想リンクを設定することで、非隣接ルーター間でOSPF接続を確立し、より広い範囲のネットワーク内での通信を可能にすることができます。