OCSP
OCSP
OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、インターネット上でデジタル証明書の有効性を確認するためのプロトコルです。OCSPは、WebサイトやアプリケーションがSSL/TLS証明書を使用する際に利用されます。
OCSPは、クライアントが証明書の有効性を確認するために、クライアントが証明書を持っているオンラインのCA(証明書発行者)にリクエストを送信し、CAが証明書の有効性を返すことで動作します。OCSPでは、証明書の状態がリストで管理される必要がなく、そのためスケーラビリティが向上します。
OCSPの利点は、CRL(Certificate Revocation List)と比較してリアルタイムで証明書の状態を確認できることです。OCSPは、証明書失効の状態を即座に通知できるため、証明書が失効した場合にすぐに処理できます。CRLは定期的に更新されるため、失効した証明書がリストに含まれるまでに時間がかかる可能性があります。
ただし、OCSPには一定のセキュリティ上のリスクがあります。OCSPレスポンダーの証明書が信頼できない場合、攻撃者は偽のOCSP応答を送信して、偽の証明書を有効として扱わせることができます。このリスクを軽減するために、OCSPステープリングと呼ばれるメカニズムが使用されることがあります。OCSPステープリングでは、Webサーバーが証明書の状態を定期的にオンラインで更新し、OCSPレスポンダーに頼らずに証明書の状態をクライアントに提供します。