LSDB

LSDB

　LSDB（Link State Database）は、OSPF（Open Shortest Path First）ルーティングプロトコルにおいて使用される、ルーターが持つ情報のデータベースです。

　OSPFは、リンクステート型ルーティングプロトコルの1つで、各ルーターが直接接続しているネットワークの情報を収集して、それをネットワーク全体のトポロジー情報を作成することで、経路計算を行います。このトポロジー情報は、各ルーターが持つLSDBに格納されます。

　LSDBには、各ネットワークやサブネットの情報が含まれます。各ルーターは、自身のインターフェイスに接続されたネットワークに関する情報をリンクステートパケット（LSP）という形式で他のルーターに送信します。そして、受信したLSPを解析し、LSDBを更新します。

　LSDBは、各ルーターが持つ情報の正確性と一貫性を保証するために、Dijkstraアルゴリズムに基づいて経路計算を行います。つまり、各ルーターは、自身が持つ情報を元に、最短経路を計算し、その結果をLSDBに反映させます。そして、各ルーターは、LSDBに基づいて自身のルーティングテーブルを作成します。

　LSDBは、OSPFルーターの動作にとって非常に重要な役割を果たしています。LSDBの更新は、ネットワークトポロジーが変化するたびに行われ、各ルーターが正確な情報を持ち続けることができるようになっています。