LCP（Link Control Protocol）

LCP（Link Control Protocol）

　LCP（Link Control Protocol）は、PPP（Point-to-Point Protocol）において、接続の確立・維持・解除に関する制御を行うプロトコルです。

　LCPは、PPPの接続時に最初に交換される制御パケットであるLCPパケットを使用して、通信路の状態を確認し、通信路の品質に応じた適切な通信パラメータを設定します。具体的には、以下のような機能を持っています。

1. 接続確立 LCPパケットを交換することで、通信相手が存在し、通信路が利用可能であることを確認し、接続を確立します。
2. プロトコルの設定 LCPパケットを交換することで、通信路の品質や帯域幅などに応じて、適切な通信パラメータを設定します。例えば、最大転送ユニット（MTU）サイズや、リンク制御プロトコルの設定などがあります。
3. エラー通知 通信路にエラーが発生した場合には、LCPパケットを使用して相手に通知することができます。
4. 接続解除 通信を終了する際には、LCPパケットを使用して接続を解除します。

　LCPは、PPPの通信路が確立される前に交換されるため、通信路の品質を事前に確認し、通信パラメータを設定することができます。これにより、通信路の品質に合わせた適切な通信パラメータを設定し、通信の安定性や効率性を高めることができます。