ITサービスマネジメント

ITサービスマネジメント

　ITサービスマネジメント（IT Service Management, ITSM）とは、ITサービスを提供する上で必要なプロセスやツール、人材、ガバナンスなどを体系的に管理することで、効率的で効果的なITサービスを提供することを目的としたフレームワークです。

　ITサービスマネジメントは、ITIL（IT Infrastructure Library）に代表されるベストプラクティスを採用したフレームワークであり、以下のようなプロセスによってITサービスを管理します。

1. サービス戦略（Service Strategy）

• サービス戦略は、ビジネス目標に合わせたサービスの提供戦略を策定し、サービスポートフォリオを作成するプロセスです。また、顧客や市場のニーズを分析し、サービス提供の方向性を決定します。

2. サービス設計（Service Design）

• サービス設計は、サービスの要件や品質目標を設定し、サービスの設計と実装のための計画を立てるプロセスです。また、サービスポートフォリオの管理、ITサービスの品質管理、セキュリティ管理、アーキテクチャ設計なども含まれます。

3. サービス移行（Service Transition）

• サービス移行は、サービスのリリースと変更のプロセスです。サービスリリース前のテストや承認、導入計画の策定、ユーザーへのトレーニングなどが含まれます。

4. サービス運用（Service Operation）

• サービス運用は、実際にサービスを提供するプロセスです。インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理、セキュリティ管理、サービスデスク運用などが含まれます。

5. サービス改善（Continual Service Improvement）

• サービス改善は、ITサービスマネジメントの継続的な改善を促進するプロセスです。サービスレベル管理、コスト管理、パフォーマンス管理、品質管理などが含まれます。

I　Tサービスマネジメントを適切に実施することで、ITサービスの品質や可用性を高め、ビジネス目標の達成に貢献することができます。