IPS

IPS

 IPS(Intrusion Prevention System)は、ネットワーク上の不正アクセスや攻撃を検知し、遮断するためのセキュリティシステムのことです。IPSは、ファイアウォールと同様に、ネットワークの侵入防止を目的としていますが、IPSはより高度な検知技術を利用しており、より進んだセキュリティ対策を提供します。

 IPSは、ネットワーク上のトラフィックを監視し、異常なトラフィックを検知することができます。異常なトラフィックとは、不正アクセスや攻撃行為、ウイルスやマルウェアに感染したパケットなどを含みます。IPSは、これらの異常なトラフィックを検知すると、遮断やブロックなどの対策を行い、ネットワークのセキュリティを保護します。

 IPSは、検知技術として、シグニチャ、アノマリ検知、ヒューマンビヘイビア、マシンラーニングなどを使用することができます。シグニチャは、既知の攻撃パターンを検知するための技術であり、アノマリ検知は、通常と異なるトラフィックを検知するための技術です。ヒューマンビヘイビアは、人間の行動パターンを学習し、それに基づいて異常を検知する技術です。マシンラーニングは、人工知能を利用して、自己学習を行い、新しい攻撃パターンを検知するための技術です。

 IPSは、企業や組織において、ネットワークのセキュリティを高めるために広く利用されています。IPSには、独自のルールを設定することもでき、ネットワークにおける脅威に対応するために、カスタマイズされたセキュリティ対策を実施することができます。