IntServ

IntServ

 Integrated Services(IntServ)は、ネットワークにおいて品質保証(QoS)を提供するためのプロトコルです。IntServは、ネットワークリソースを事前に予約することによって、アプリケーションが要求する最小限の品質を保証することができます。

 IntServは、アプリケーションが必要とする帯域幅、遅延、ジッターなどの要件を定義するための一連のサービスを提供します。これらの要件は、アプリケーションが通信のために必要なネットワークリソースを決定するために使用されます。

IntServは、Resource Reservation Protocol(RSVP)を使用して、リソースの予約と割り当てを行います。RSVPは、ネットワーク上の各ノードがIntServ要求を処理するためのプロトコルであり、通信の品質を保証するために必要なリソースを確保します。

 IntServは、一定のQoSを要求するアプリケーションに最適なプロトコルです。しかし、大規模なネットワークでは、数多くのアプリケーションが同時に実行されるため、IntServはスケーラビリティに欠けることがあります。そのため、DiffServ(Differentiated Services)というプロトコルが開発されました。DiffServは、複数のアプリケーションに対して、優先度に基づいた帯域幅割り当てを行うことができます。

 IntServは、リアルタイム性が重要なアプリケーション、たとえばビデオ会議や音声通話などで使用されることがあります。また、VoIP(Voice over IP)やストリーミングメディアなど、帯域幅要件が高いアプリケーションでも使用されます。