FIN

FIN

 FINとは、TCP(Transmission Control Protocol)における制御フラグ(Control Flag)の一つで、TCPセッションの終了を示すフラグです。

 TCPは、インターネット上のデータ転送のために広く使用されるプロトコルです。TCPでは、データを送信する前に、通信の確立(接続要求)、データの転送、そして通信の終了(切断)の各段階で制御フラグが使用されます。FINフラグは、通信を終了する際に使用されます。

 FINフラグが送信されると、そのセッションにおける通信は終了し、受信側のTCPはFINフラグに対してACK(Acknowledgement)を返します。送信側は、ACKを受け取った後、セッションを完全に終了し、TCPソケットを閉じます。

 TCPでは、通信の終了には通常2つのFINフラグが必要であり、これをTCPコネクションの「四方向ハンドシェイク」と呼びます。具体的には、一方のノードが通信を終了する場合、FINフラグを送信し、もう一方のノードはACKを返します。そして、もう一方のノードも通信を終了するために、FINフラグを送信し、最後に、もう一方のノードがACKを返して通信が完全に終了します。

 TCPのFINフラグは、通信を正常に終了するために重要です。セッションを終了する前に必ずFINフラグを送信することで、受信側もセッションの終了を正常に処理できるようになります。また、FINフラグは、セッションを中断することもできるため、ネットワーク攻撃やデータの改ざんなどの不正なアクセスを検知して対応することも可能です。