FCS

FCS

 ネットワークにおけるFCS(Frame Check Sequence)とは、データフレームの誤り検出に使用されるチェックサムのことを指します。FCSは、ネットワーク上でデータが送信される際に、送信側で付加され、受信側で検証されます。

 FCSは、CRC(Cyclic Redundancy Check)やChecksumなどのアルゴリズムを使用して計算されます。送信側は、データフレームのヘッダー、ペイロード、FCSを含むフレーム全体から、FCSを計算して付加します。受信側では、同様に受信したフレームからFCSを計算し、送信側で付加されたFCSと比較します。FCSが一致しない場合は、フレームの誤りがあると判断され、再送などの処理が行われます。

 FCSの利点は、ネットワーク上でデータが正確に伝送されることを保証することです。FCSを使用することで、ネットワーク上でのデータの誤りを検出し、修正することができます。これにより、データの信頼性を高めることができます。

 ただし、FCSにはいくつかの制限があります。FCSは、単一のビットエラーや2ビットエラーまでしか検出できないため、多くの場合、より高度な誤り検出手法が必要です。また、FCSは、データフレームの最後に付加されるため、フレームの途中で誤りが発生しても、それを検出できない場合があります。