DOCSIS(ドクシス)

DOCSIS(ドクシス)

 DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specification)は、ケーブルテレビネットワークで高速なインターネット接続を提供するための技術規格です。DOCSISは、1980年代に開始されたケーブルテレビ業界のテクノロジー改善計画の一環として開発されました。

 DOCSISは、データを双方向で転送するための標準化されたプロトコルを提供します。これにより、ケーブルテレビネットワークを利用した高速インターネット接続が可能になります。DOCSISでは、データはデジタル信号としてケーブルネットワークを通じて転送されます。

 DOCSISには、バージョン1.0、1.1、2.0、3.0、3.1など、複数のバージョンがあります。バージョンごとに、最大転送速度、帯域幅、セキュリティ機能などが異なります。

 DOCSISは、通常、ケーブルモデムを使用してインターネット接続を提供します。ケーブルモデムは、DOCSIS規格に準拠して開発された特別なハードウェアで、ケーブルテレビネットワークからの信号を解読して、データをコンピューターなどのネットワークデバイスに転送します。

 DOCSISは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)やケーブルテレビ事業者にとって、高速で信頼性の高いインターネット接続を提供するための重要な技術です。また、DOCSISは、ビデオストリーミングやVoIPなどの新しいアプリケーションに対応するために、常に進化しています。最新のDOCSIS 3.1規格では、最大10 Gbpsのダウンストリーム速度を実現することができます。