DNSKEYレコード

DNSKEYレコード

 DNSKEYレコードは、DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)において使用される公開鍵を格納するためのDNSレコードです。DNSSECは、DNSシステムのセキュリティを強化するために使用され、DNSキャッシュポイズニングやDNS偽装攻撃などの攻撃を防止することができます。

 DNSKEYレコードには、ドメインの公開鍵が含まれており、ドメイン名に関連付けられたデジタル署名の検証に使用されます。DNSSECにおいては、ドメイン名に関連付けられた各種のレコードについて、デジタル署名が付与されます。DNSキャッシュに保持されている署名済みのレコードは、認証された情報であることが保証されます。

DNSKEYレコードには、以下の情報が含まれます。

  1. ドメインの公開鍵
  2. 鍵の使用法
  3. 鍵のアルゴリズム
  4. 鍵の有効期限

 DNSKEYレコードは、ドメイン名のDNSレコードと同じように、ドメイン名と一緒にDNSサーバに保存されます。DNSSECが有効になっている場合、DNSクエリを行うクライアントは、DNSKEYレコードを取得して、それを使用してドメイン名に関連付けられた署名済みのレコードを検証します。

 DNSKEYレコードを取得するには、DNSSECが有効になっているドメインのDNSサーバに対して、DNSSECクエリを送信する必要があります。DNSSECクエリを送信することにより、クライアントはDNSサーバから、ドメインの公開鍵を含むDNSKEYレコードを受信することができます。

 DNSSECは、DNSシステムのセキュリティを向上させることができるため、現在では広く採用されています。DNSKEYレコードは、DNSSECの実装に不可欠な要素であり、DNSシステムの安全性を高めるために重要な役割を果たしています。