DNSリフレクタ攻撃

DNSリフレクタ攻撃

 DNSリフレクション攻撃は、大量のDNSクエリを送信し、それらのクエリの応答を攻撃対象のサーバに送信することで、攻撃対象のサーバをダウンさせる攻撃手法の一つです。

攻撃者は、DNSリフレクション攻撃を行うために、いくつかのステップを踏みます。

  1. 攻撃者は、様々なインターネット上のDNSサーバから、リストアップされたDNSサーバのIPアドレスを収集します。
  2. 攻撃者は、これらのDNSサーバに対して、攻撃対象のIPアドレスを含むDNSクエリを送信します。
  3. DNSクエリは、DNSサーバから攻撃対象のサーバに送信されます。
  4. DNSクエリの応答は、DNSサーバに戻されます。
  5. 攻撃者は、大量のDNSクエリを送信することにより、DNSサーバに過負荷をかけ、DNSクエリの応答を攻撃対象のサーバに送信することで、攻撃対象のサーバをダウンさせることができます。

DNSリフレクション攻撃を防ぐためには、以下のような対策が考えられます。

  1. DNSサーバのセキュリティを強化する:攻撃者がDNSリフレクション攻撃を行うためには、脆弱性のあるDNSサーバを利用する必要があります。DNSサーバのセキュリティを強化することにより、脆弱性を排除することができます。具体的には、DNSサーバのソフトウェアを最新のバージョンにアップデートする、不要なDNSサービスを無効化する、DNSクエリのフィルタリングを設定するなどがあります。
  2. ファイアウォールを導入する:ファイアウォールを導入することで、攻撃者からのDNSクエリをフィルタリングすることができます。具体的には、DNSクエリを特定のIPアドレスからのみ許可する、DNSクエリの送信元アドレスを検査して不正なものをブロックする、DNSクエリの送信元アドレスに対して制限をかけるなどがあります。
  3. DNSSECを導入する:DNSSECは、DNSリフレクション攻撃の一種であるDNSキャッシュポイズニングを防止するために開発された技術で、DNSサーバが提供する情報の真正性を確認することができます。DNSSECを導入することで、攻撃者によるDNSキャッシュポイズニングを防止することができます。
  4. アンチDDoSサービスを利用する:DNSリフレクション攻撃は、大量のトラフィックを発生させるため、アンチDDoSサービスを利用することで、攻撃を防止することができます。アンチDDoSサービスは、攻撃トラフィックをフィルタリングし、正当なトラフィックだけをサーバに送信することができます。

 これらの対策を複数組み合わせることで、DNSリフレクション攻撃を防止することができます。また、定期的なセキュリティチェックを実施し、最新のセキュリティ情報にアクセスして、セキュリティを常に最新の状態に保つことも重要です。