DNS amp攻撃

DNS amp攻撃

 DNS Amplification Attack(DNSアンプリファイケーション攻撃)は、DNSプロトコルを悪用して行われるDDoS攻撃の一種です。攻撃者は、大量のDNSリクエストをDNSサーバに送信し、DNSサーバはそれに応答するために更に大量のデータを生成します。攻撃者は、DNSサーバから生成されたこの大量のデータをターゲットのIPアドレスに送信し、ターゲットを攻撃することができます。

 この攻撃は、UDPプロトコルを使用して実行されます。攻撃者は、偽のIPアドレスを持つDNSリクエストをDNSサーバに送信し、DNSサーバは、そのリクエストに応答するために、偽のIPアドレスを持つターゲットに対して大量のデータを送信します。攻撃者は、DNSリクエストを偽装して、送信元IPアドレスを偽装することによって、攻撃者のIPアドレスを隠すことができます。

 DNS Amplification Attackは、DNSサーバが攻撃者によって操作されたOpen Resolverになっている場合に発生することが多いです。Open Resolverは、特定のネットワークで要求を処理するのではなく、世界中からのすべてのDNSリクエストに対応することができます。攻撃者は、Open Resolverに対してDNSリクエストを送信し、そのリクエストを利用してDNS Amplification Attackを実行します。

 DNS Amplification Attackを防ぐためには、DNSサーバのセキュリティ設定を強化することが重要です。DNSサーバの設定には、適切なフィルタリングとアクセス制限が含まれます。また、攻撃者によって悪用されるOpen Resolverを特定して、閉じることも重要です。その他の対策としては、DNSトラフィックを監視し、異常なトラフィックを検知し、ブロックすることが含まれます。