DDoS攻撃(Distributed Denial of Service)

DDoS攻撃(Distributed Denial of Service)

 DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Service(分散型サービス拒否攻撃)の略で、インターネット上のサービスやWebサイトなどに対して、複数のコンピュータから同時に大量のアクセスを送信し、サービスを停止させる攻撃のことを指します。

 DDoS攻撃は、一つのコンピュータからの攻撃ではなく、複数のコンピュータから同時に攻撃を行うため、攻撃の規模が非常に大きくなることが特徴です。これにより、攻撃対象のWebサイトやサービスが一時的にダウンしたり、遅延したりすることがあります。

 DDoS攻撃の実行には、攻撃者が複数のコンピュータを制御するためのボットネット(Botnet)と呼ばれる複数のコンピュータからなるネットワークを用いることが一般的です。攻撃者は、インターネット上の脆弱性を利用して、コンピュータに不正なプログラムを侵入させ、ボットネットを形成します。そして、攻撃を実行する際には、ボットネットに属するコンピュータから制御信号を送信し、同時に攻撃を行います。

DDoS攻撃は、以下のような目的で行われることがあります。

  • サービス停止:Webサイトやサービスの運営を妨害することにより、サービス停止を引き起こすことが目的の場合があります。
  • 不正な利益:DDoS攻撃を実行することで、攻撃対象のサービスを停止させたり、企業の評判を損ねたりすることで、不正な利益を得ようとする場合があります。
  • 政治的目的:政治的な目的を持つ団体や個人が、政府や企業のWebサイトなどに対してDDoS攻撃を行うことがあります。

 DDoS攻撃を受けた場合、攻撃者のIPアドレスを特定し、適切な対策を講じることが必要です。DDoS攻撃対策としては、負荷分散装置やファイアウォールなどを使用することが一般的です。