CMDB

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 CMDB (Configuration Management Database)は、ITインフラストラクチャの設定、構成、および関連する情報を記録するためのデータベースです。CMDBは、ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)フレームワークの一部であり、ITサービスマネジメントにおいて、設定管理、サービス管理、および関連するタスクを支援するために使用されます。

CMDBには、以下のような情報が含まれます。

  1. ハードウェア構成 – サーバー、ストレージ、ネットワークデバイスなどの物理構成に関する情報。
  2. ソフトウェア構成 – インストールされているアプリケーション、バージョン、パッチなどに関する情報。
  3. ネットワーク構成 – ネットワークトポロジー、IPアドレス、サブネットなどに関する情報。
  4. ユーザー情報 – ユーザーアカウント、グループメンバーシップなどに関する情報。
  5. サービス情報 – サービスオブジェクト、サービスレベル契約、関連する問題やインシデントなどに関する情報。

 CMDBは、ITサービスマネジメントにおいて、設定管理プロセス(Configuration Management Process)を支援するために使用されます。設定管理プロセスには、以下のようなタスクが含まれます。

  1. 設定アイテムの特定、登録、および更新
  2. 設定アイテムの状態管理
  3. 設定アイテムの相関性の特定
  4. 変更の管理
  5. リリース管理

 CMDBにより、ITインフラストラクチャの変更や問題の追跡、アセット管理、リソースプランニングなどのタスクを支援し、ITサービスマネジメントにおいて、効率的な設定管理を実現することができます。